頭皮がかさつく、かゆい、つっぱる、フケが出るなどの症状がある方は、頭皮が乾燥していることが主な原因の一つです。頭皮の乾燥は頭皮に必要な皮脂と水分が不足することで起きます。
頭皮が乾燥しやすい方に早速今日から行えるおすすめの3つの改善方法をお伝えします。
1.正しいシャンプーをする
2.ドライヤーで頭皮と髪を乾かす
3.入浴後に頭皮を保湿する
なんだそんなことか。と思うかも知れませんが、この3つの基本となることは意外と正しくできていない人が多い印象があります。以前から症状が出ていて気にしていたとしても、対処せずにそのままという方も多いのではないでしょうか。頭皮は腕や脚の肌と違って自分ではじっくりと見ることができないということもあり、自分の頭皮がどのような状態になっているのか確認するのは難しいですよね。
しかしもし頭皮が乾燥しているサインが出ているとすれば注意が必要です。そのまま頭皮環境の悪化が進行してしまうと炎症が起こり、頭皮の色が赤っぽく変色してしまったり、抜け毛や薄毛、髪の毛が細くなる原因にもつながることがあるので、できる限り早めの対処をすることが大切です。
この記事では頭皮が乾燥する原因とその理由について、そしてその対処方法をお伝えしていきます。できることから早速実践して、今日から健康な頭皮環境を整えていきましょう。
頭皮が乾燥する原因とその理由とは
冒頭ですぐに行える3つの改善方法として
1.正しいシャンプーをする
2.ドライヤーで頭皮と髪を乾かす
3.入浴後に頭皮を保湿する
というものをお伝えしました。まずはその3つのことから解説します。
正しいシャンプーって?
頭皮の乾燥は頭皮に必要な皮脂と水分が不足することで起きます。洗浄力の強いシャンプーは洗い心地も泡立ちもよく、ベタつく皮脂や整髪料をしっかりと洗い流してくれるので非常に気持ちのいいものではありますが、頭皮を保湿するために必要な分の皮脂までも洗い流してしまうのが問題なのです。
皮脂は頭皮への雑菌の侵入や乾燥から守る役目をしています。その皮脂を過剰に洗い流してしまうと、頭皮が乾燥する原因になってしまいます。
自分の肌質に合った洗浄力のシャンプーを選んで使うことが大事ですね。
ドライヤーで頭皮と髪を乾かす
洗髪後はドライヤーで頭皮や髪を早めに乾かすことが大事です。ドライヤーの温風をあてることで余計に頭皮が乾燥するのでは?と思われるかも知れませんが、頭皮や髪が濡れたままの状態でいると雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。雑菌が増えると匂いやベタつきの原因になり、炎症を引き起こすことにもつながります。また、肌のターンオーバー(皮膚の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組み)が乱れることで、乾燥・フケ・かゆみの原因にもなるので注意が必要です。
入浴後に頭皮を保湿する
洗髪後の頭皮や髪をドライヤーで乾かしたあと、汚れが綺麗に落ちた頭皮に必要なのが保湿です。少なからず汚れと一緒に頭皮に必要な皮脂も落としてしまいがちな洗髪。頭皮が乾燥しやすい傾向のある方は、シャンプーによって落としすぎてしまった皮脂や水分を保湿ローションなどでおぎなうことで頭皮の乾燥を防ぐ必要があるのです。
頭皮が乾燥する原因の具体的な改善方法
それではまず、頭皮の乾燥に対する3つの改善策の具体的な方法を1つずつ詳しく説明していきます。
肌質に合ったシャンプー、正しいシャンプーの方法とは
現在ご使用のシャンプーは本当にあなたの頭皮や髪質に合ったものでしょうか?シャンプーが自分の肌に本当に合っているかどうかを意識して選んでいる人の方が少ないかも知れません。
そのシャンプーの種類は大きく3つに分けることができます。
・アミノ酸系シャンプー
・高級アルコール系シャンプー
・石けん系シャンプー
この3系統の中で洗浄力の強すぎないものはアミノ酸系シャンプーの一択になります。石けん系シャンプーも肌には優しいのですが、脱脂力や洗浄力が強いので乾燥肌の方にはおすすめできません。高級アルコール系シャンプーもさっぱりする感覚があるけれど、それは洗浄力が強い証拠です。
人それぞれ自分の肌質に合った洗浄力を持ったシャンプーを使うことが必要なのですが、頭皮が乾燥する傾向のある方はなるべく皮脂を過剰に落とさないために、洗浄力の強すぎない肌に優しく低刺激なシャンプーを使うことをおすすめします。
もう一つ大事な事として、シャワーをする際のお湯の温度も大切なポイントです。整髪料や髪の汚れをさっぱりと落としたいからといって、あまり温度が高いシャワーをするのも頭皮の皮脂を過剰に洗い流してしまいますので、できれば40度までのぬるま湯で洗髪することが必要です。洗髪する回数も1日1回にして必要な頭皮の皮脂を落としすぎないようにしましょう。
洗髪時に頭皮に痛みがあったりヒリヒリとする感覚があるなら、それは頭皮が乾燥して炎症を起こす前兆かも知れません。皮脂を落としすぎない自分の肌質に合った洗浄力の適切なシャンプーで、頭皮を傷つけないよう指の腹でやさしくマッサージするように洗髪し、シャンプーを残さずしっかりとすすぐようにしてください。その後しっかりとローションなどを使って頭皮を保湿する。そのように対策をして、それでも症状が改善しないようであれば、迷わず皮膚科を受診しましょう。
ドライヤーの正しい使い方
洗髪の後は頭皮の雑菌の繁殖と、肌の乾燥を防ぐためになるべく早めにドライヤーで頭皮や髪を乾かすことをおすすめします。ただしドライヤーを使う前にまずはしっかりとタオルドライをすることが大事です。濡れた髪や頭皮の水分をできるだけタオルで吸収しておくことにより、ドライヤーを使う時間を短くして髪や頭皮へのダメージを減らすことができます。その際タオルでゴシゴシと髪をこするようなやり方をすると髪の毛が痛んでしまうので、タオルの間に髪をはさみ込むようにして優しく吸水するのがコツです。頭皮の吸水はタオルで頭を包んで、両手の指で頭皮をマッサージするように行うといいでしょう。
タオルドライをした後はドライヤーで頭皮と髪を乾かしていきます。早く乾かしたいからといって髪にドライヤーを近づけすぎるのはよくありません。ドライヤーの性能にもよりますが、髪から大体20cmくらいは離して使うのがいいでしょう。髪の毛は根本の方は密集しているので乾きにくく、毛先に向かって乾きやすくなるので、なるべく頭皮に近い根本の方から乾かしていきます。
頭皮に近い髪の根本から乾かすには、指で髪の毛を持ち上げて風の通り道を作ってあげます。その時ドライヤーを同じ場所に長くあて過ぎないように、ドライヤーのヘッドを左右に振るように動かしながら温風を調整するのがポイント。あまり長時間ドライヤーをあてると頭皮や髪の乾燥につながりますので、7~8割が乾いたらドライヤーを弱温風か冷風に切り替えて残りを乾かすのがコツです。
保湿ローションで頭皮を乾燥から守る
正しくシャンプーをしても、どうしても必要以上に頭皮の皮脂を洗い流してしまいがちな洗髪。皮脂の分泌量は人によって違いがありますが、元々乾燥肌の体質の方や頭皮ケアを間違っている場合などは、皮脂の分泌量が少なく乾燥しやすい傾向があります。冬場に唇や指先が乾燥した時、クリームを塗って保湿するように、頭皮も保湿ローションを使って乾燥を防ぐ必要があります。
保湿ローションを使うタイミングはお風呂上りが最適です。シャンプーで日中の汚れを落として綺麗になった頭皮に、保湿ローションを揉みこむように塗り、両手の指で頭皮をつかむようにマッサージするのがおすすめ。マッサージで頭皮の血行をよくすることにより頭皮環境改善の相乗効果が期待できます。このように頭皮ケアすることを生活習慣にしていけば、頭皮環境が健やかに整って、フケやかゆみ、抜け毛などを抑えることができるでしょう。
保湿の為のクリーム、ローションなど市販されている商品は非常にたくさんあって、どれがいいのか悩みますよね。人によって髪質や肌質はそれぞれ違うので、自分の肌に合った商品を選ぶ必要があります。それに日々使うものなので、使いやすいものでなければ継続するのが難しくなってしまうかも知れません。商品によって朝と夜の2回使う指示があったり、入浴後1回だけのものがあったりと様々です。
その他にも匂いが気になる、ベタつき感があって合わない、頭皮がヒリヒリする、容器から液だれするなど、商品によっては自分に合わないことが色々とあります。こればかりは自分で使ってみないことには肌に合うかどうかわからないことです。
自分に合うものを探すのは難しく思える保湿ローション選びですが、敏感肌だったり頭皮が乾燥しがちな体質の方で匂いやベタつきも気になるという方に、おすすめの保湿ローションを選ぶ際のポイントを紹介します。
敏感肌、乾燥肌の方の保湿ローションの選び方として
香料 不使用
着色料 不使用
パラペン 不使用
鉱物油 不使用
石油系界面活性剤 不使用
紫外線吸収剤 不使用
シリコーン 不使用
パッチテスト
(かぶれやかゆみの有無をテストするもの)
スティンギングテスト
(刺激性の有無をテストするもの)
アレルギーテスト
(成分によるアレルギー反応の有無をテストするもの)
ドラッグストアで適当に選ぶのではなく、このように添加物の少ないものや、アレルギーなど肌に対しての反応が少ないことを証明するテストをクリアしたものを選ぶことで、できるだけ失敗を減らすことができます。
こういった条件を比較的クリアしているものとして、トーハツ先生がおすすめする保湿ローションがあります。
それは「育毛剤」です。育毛剤は保湿成分のほかに、髪の毛の育成に必要な栄養素や厚生労働省が認める育毛の効果があると証明されている有効成分を含んでいるという特徴があります。頭皮の乾燥が気になる人が抜け毛や薄毛にも総じて心配になっているのであれば、頭皮の保湿から健やかな髪の育成までまとめて考えて作られている育毛剤が最もおすすめできるものです。
まとめ
今回は3つのすぐに実行できる対策について紹介しました。頭皮環境を整えるためにはこの3つのことに加えて生活習慣を正すことも大切です。例えば、食事で身体に必要な栄養をしっかり摂ることや睡眠時間をちゃんと確保して、ストレスの無い健康的な生活を心がけることが頭皮環境を整えることへの近道です。
まずは出来ることから始めてみましょう。
・自分の肌質に合った洗浄力の強すぎないシャンプーを選んで使う
・入浴後はタオルドライの後に正しくドライヤーを使って頭皮と髪を乾かす
・入浴後のケアとして保湿成分配合の育毛剤で頭皮を保湿する
育毛剤は商品ごとに保湿成分、有効成分の配合量や種類にそれぞれ違いがあります。自分の肌質に合ったものを選ぶのはもちろんですが、毎日使うものなので使用感や使い勝手がいいものを選択することが継続につながるコツです。
自分に合ったベストな育毛剤を見つけて、ぜひ今日から頭皮環境を健やかに整えていきましょう!
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